2007-08-24

高齢社会におけるIT技術者の役割

昨日、研究室の軽井沢合宿から帰ってきました。

軽井沢は菅平同様とても涼しく、クーラーなしでとても快適に過ごせた。


幼少の頃から大人に鍛えられた雀鬼と呼ばれる教授との麻雀対決も、酒を飲みながらの真面目な討論もとても有意義なものになった。


2日目のメインに行った討論ではタイトルの通り『高齢社会におけるIT技術者の役割』というテーマに関して話し合った。

そこで出た意見に高齢者の情報格差、デジタルディバイドがあった。


今、この情報化社会ではとても便利なメールやWebの検索機能などがあふれているが、それらを自由に使うことができるのは若い世代がほとんどである。

例えば、最近TVCMなどで多くなった『続きはWebで』とか『詳しくはWebで』というものがあるが、こんなものは高齢者にとっては自分には関係ないものとして認識してしまう人がほとんどであると思われる。

このような高齢社会において、デジタルディバイドをなくす為にIT技術者は何をしたらよいか。

というわけで、研究室のメンバーに居た一人が、あるボランティア団体についての話をしてくれた。

その団体とは、『中高年が中高年にパソコン教室を開く』という活動をしていた。

中高年といわれている生徒のなかには90歳以上の方まで居るという。

ちなみに、ボランティア団体なので費用はテキスト代など実費のみで3000円程度。

パソコンは中学校などのものを借りているそうだ。



そして、なぜ中高年が教えるかというと、中高年の気持ちは中高年がよくわかるからだ。

若い世代が当たり前のように使うマウスも、中高年にはとてつもない難関になる。

このパソコン教室では電源の入れ方から始まり、最終的にはメールやWebの閲覧、WORDでのはがき作成までを週2回で1ヶ月かけてじっくりやるそうだ。

それでも早いくらいだと言っているくらい、中高年の方にはわかりづらい設計のままコンピュータは進化し続けてきた。


しかし、この現状を打破するには今あるものをなんとか譲歩して使ってもらうしかなく、新しくWindowsではないOSなんかを今から作るといっても、これが時を重ねて使いやすさがかなりよくなる頃には、中高年の年代には今働き盛りでコンピュータで仕事をしている世代がくるはずなのでこれらは無意味になる。


というわけで、コンピュータの常識(マウスなど)がほとんど無い世代が、同じ世代を教えることにより効率のよいパソコン教室ができるわけである。

だが、これらはなにも中高年が教える必要は無い。

どうやって教えれば、中高年にストレスなく教えられるかというノウハウは、教室を開催するごとにこの団体がレポートして集めている。

このノウハウを得ることができれば、若い世代でも十分に中高年に教えることができる。


若いIT技術者や学生が、今のうちにこのような団体に参加し、ノウハウを得て活動を広めたりすれば、規模が大きくなるほど世代別のデジタルディバイドは無くなっていくと思う。


時間が無いのであまりまとまった文になっていないが、詳しくは

cpc 調布パソコンサークル
http://park6.wakwak.com/~cpc/

を見てもらえればこの活動がどんなものなのかわかっていただけると思う。


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