2009-05-23

「エンジニアの未来サミット 0905」に行ってきた感想



エンジニアの未来サミット 0905 エンジニア・サバイバルに参加してきました。

ものすごく為になる話がいっぱいだった。忘れないように頑張って記します。
文章力無さすぎます。。
手書きのメモを見ながらさらに要約して書いているので、話が間違っていたりしたらコメント欄にご連絡ください。

場所は秋葉原UDX。キレイなところだったなぁ~。


このサミットではIT=ネガティブみたいなイメージを無くしたり、エンジニアのスキルや働き方、生き方などを素晴らしいパネラーの方々が話し合った。

1部2部の構成に分かれていて、1部は「おしえて!アルファギーク─エンジニアが幸せになる方法」、2部は「第二部:dankogai無双もとい、弾 vs. 個性派エンジニア ─サバイバル討論」というものでした。

第1部のパネラーは(敬称略):吉岡 弘隆(進行),ひが やすを,谷口 公一,楠 正憲
第2部のパネラーは(敬称略):小飼 弾,閑歳 孝子,米林 正明,山崎 徳之,井上 恭輔,高井 直人,モデレータ:馮 富久(技術評論社)
というとても面白そうなメンバー構成です。

まずは第1部ですが、始まった時によしおかさんが言った言葉が「人生に正解は無い。」
今日の勉強会をとても良いものにしてくれるものでした。
色んな人の話を聞いて良いなと思ったことを真似っこするくらいのスタンスがちょうど良い。
これを念頭に置いて話を聞くことによって、とても為になる話をいい意味で”なんとなく”聞けてよかったです。


1部の話の中で印象に残ったのはOSSの話。
ひがやすをさんが質問していた、よしおかさんが25歳だったら何してる?という質問で、「オープンソースを書く。今の若い人は恵まれてる。」と言っていた。
昔は何かを作るときでも、自社の○○、自社の××・・・で構成されていたものが、今はOSSという社外で作られたものを使って自社のものとして作られている。
オープンソースを開発しているような社外の凄い人たちの技術が、インターネット上で集まり、公開され、社外の力をロールモデルにまで出来るようになった。
つまり昔と違って社内に凄い人が居なければそれで終わりだったものが、今では会社を超えて成長する仕組みが出来上がっている。
しかもそれに参加まで出来て、どこに属さなくてもエンジニアとして好きなモノのコードを書くことが出来る

さらに、にぽたんさん(谷口さん)も渋谷PMのような会社の壁を越えた勉強会に参加することで、今の会社に居たような素晴らしい方々と出会うきっかけになったというお話もあった。
勉強会に参加することで、すげぇ、一緒に働きたい、じゃあ誰を目指そうか?ってことで現6Apartの宮川さんという素晴らしい方にお会いできたり、自分の給料が下がってまで働きたいと感じることが出来たそうだ。
このような勉強会なども毎日のように開催されているということや、ブログで様々な情報が発信されていることにも、今のエンジニアは恵まれているという話もあった。

ひがやすをさんが言っておきたかったという話もとても素晴らしいと思った。
昔仕事をしていたとき、自分が上司に評価されなかったという話だったのだが、「自分に合っていることをしないと評価されない」と言っていた。
それでSeasarを作ったりして、社外の人と交流して、PG書いて評価されているほうが向いていると自分で悟り、「好きだからそれをやっていく」という考えで今もそれを続けている。
「今自分の好きなことが分からないだろうけど、それを今回のような場で見つけていってね」という若手エンジニアへのメッセージでした。

ブログなどの情報発信についても話されました。
個人がブログ持つという凄い時代になって、企業までもがブログなどで情報を発信し、情報発信している会社にはそこに行きたいという人が増える。
オープンソースのコミュニティのように情報を発信・公開し、人が集まるように、情報発信している人には人が集まっていく
学生が就職活動で会社選びするときになって、そういう情報が手に入るから、どのようなエンジニアを求めているかというのは調べれば分かるようになった。

ここで僕の話になるのですが、(ただの僕の反省です・・・orz)、事前にtwitter上でフォローしていただいているよしおかさんに質問を投げてみました。
「就活だけではエンジニアとして何を求められているか分からない。学生に何を求めているか?」という内容。
これについて、よしおかさんも話の流れですこし触れていただいたので、それだけで満足してしまった。
だが、この後にIPAフォーラムについての学生との質問の意図のすれ違いと、情報系の学生がこれからすべきことについて質問している学生さんが居たのだが、やっぱり改めて聞いておけばよかったとものすごく後悔した。。
勉強会に出て質問しないのは意味が無いとよしおかさんが言っていたのを見たのに、質問できなかった・・・。
やって後悔するより、やらずに後悔するとはまさにこの事。
勉強会の勉強会で質問力について質問したい・・・。やってたら参加しようかな。。。
ちなみに上記の質問に対しては「IPAフォーラムで資格取ればいいよって回答は良くない。資格が実績になるかどうかも微妙。(よしおかさん)」「IPAフォーラムは○○ってこういうことなんだってことが分かればいいw(ひがさん)」とのことでした。

もう一つ会場からあった質問が「この若いエンジニアの中からどんなエンジニアが出てきて欲しいですか?」で印象に残ったのが、「どこかのブログで日本は終わってるからみんなシリコンバレーに行くべきって言ってる奴をギャフンといわせる人w」でした。
東京も今ではシリコンバレーに負けないようにかなり良くなってきているそうで、まだまだこれからだとも言っていました。
ただ、非東京はそうでないのか?という意見もあったのですが、地方も負けておらず、勉強会も徐々に活発に行われているとのことでした。



いい話がいっぱいあったのですが、2時間+2時間の長期戦だったので、文章が長いです・・・。
次は第2部。



第2部は1部をさらにカジュアルにした感じのセッションになりました。
弾 vs 全員という、dankogai無双という裏タイトルがあって会場もさらに盛り上がっていました。


まずは全員の自己紹介から。
僕は弾さんが喋っているのを見るのが初めてで、こんなやる気・モチベーションに満ち溢れた超GEEKな人なんだなと思いましたw
他には面識のある井上さんが出ていて、彼の話は面白いのでかなり期待していましたw
山崎さんは以前本で見たことがあって、話が生々しくてわかりやすくて面白い人でしたw
閑歳さんと高井さんと米林さんは知らなかったので色々ググッたのですが、皆さんとても凄い方で話も為になる話ばかりだし、自分の無知さを呪いました・・・orz

最初のトークテーマは「エンジニアのスキルとは?」という内容。
まず出た意見は面白いな~と思う技術を勉強会に出たりして発表して、なおかつ名前を売れる人は凄い。
ここで売名行為という話から、弾さんが「これはえがいとかw?」って言っていたのですが、最近僕はちょっとしたつながりから「非モテSNS」のスタッフに参加しています(←僕の写真もさりげなーく写りこみしてますw)。そこでえがちゃんたちのやり取りを観察していました。(そういえばイベントと非モテスタッフMTGの予定がかぶっていて、僕はこちらに参加しましたw)
彼らはどうやって広めるか?ということについてものすごく熱心に考えながらサービスを作っています。
使われたり、見られたりしなければ意味が無いと、少々偏りすぎな気がしますが、実際彼らは凄く真面目にそのことを考えていました。
セッションの話に戻りますが、交渉力やコミュニケーション力、伝える努力というのは凄く必要であるという話もありました。
作ったものも、使ってもらってやっと楽しいと感じられる。自分でコード書いてそれで満足してはダメ。
それに対し弾さんはそれだけで十分満足できちゃうと無双ってましたw

他には閑歳さんの「Perl書いたこと無いのにPerl講座のバイトを申し込んでしまって、1週間で必死に勉強した。」という意見から、山崎さんの「システムトラブルで追い込まれたとき、1日かかるものを1分で終わらせてしまうものすごい力が発揮できて、それが自分の力になっていく」という意見も出ました。
また、勉強会でOUTPUTすることによって、責任感が生まれ、さらに自分の勉強になるという話があって、追い込み式で学ぶという勉強方法を薦めていました。

次に「エンジニアの基礎体力をつけるにはどうしたらよいか?」というテーマになり、話を振られた米林さんが「バスケですw」と回答w
その後「継続して勉強すること」といっていました。
米林さんはもともと情報学とは無縁のところで生活しており、バスケを16年続けているかなり体育会系の人でした。
僕も陸上を12年続けているおかげか、米林さんの意見は直感で伝わって来ました。
どんなスポーツもいきなり凄いパフォーマンスができるなんてことはなく、僕みたいなヒョロヒョロだった人でも長く続けていればそれなりに基礎体力は付きます。
継続的に勉強する上で、書籍を読むことについても触れ、書籍はやっぱり大事とも言っていた。
「なぜ読書をするのかというと、人に聞けない状況があるから。gugurecusってこと。」と弾さん。
「勉強して、それをちゃんとOUTPUTしないといけない」や「勉強する上で、自分はこうやったほうが効率が良いなどのメソッドを確立したほうがいい」など様々な意見がありました。
その他、井上さんが言っていた「コンテストに出て発表する」という「天下一武道会方式(命名:dankogai)」はコンテストに出る=全ての工程を自分で責任を持ってやるという意味では凄くいい基礎体力作りだなと思いました。

また、1部でも話題に上がった東京というITの場所の制約についても話があり、やっぱり打ち合わせなどはテレワークなどでは不十分という意見が出ていました。
ここでめちゃめちゃ質問したかったのですが、コミュニケーションをするにあたって、拠点があるというのは大事だと思う。
だけどエンジニアも年中プログラミングだけしているわけではないのだし、開発合宿などを企業が奨励して、エンジニア(プログラマ)にも「出張」させるような仕組みって無いのだろうか?
話し合うのは近くないといけないが、コード書くときくらいは一人、もしくはエンジニアでまとまってやりたいはずだ。
それが開発合宿で可能になる。気分転換にもなるし。どうでしょうか?


話は変わって次は「エンジニアの働き方・生き方」について。
この辺で疲れてきたので(Blogを書くのが・・・)超要約します。。
聞き取れてないところもあったので、書いてない人もいます・・・重複してたりしても省略。。しかも意味変わっちゃってるかも・・・。(特に閑歳さんのを聞き逃しまくりました…orzきっと見惚れていたんだと思います。。。)

今まで働いてきたことや、印象に残ったことについてのお話。

山崎さん「サーバーが差し押さえになったり、ヤバイことを経験すると、あの時大丈夫だったからと思って心に余裕が出来ていい。」
高井さん「他の人がやってないことなんて山ほどある。それを見つけて「誰もやって無いじゃーん!」と思ったらガッツリそれをやる。」
閑歳さん「自分の名前でOUTPUTすることが本当に必要」
井上さん「自分のやりたい事は言わなきゃいけない。会社の縛りなんて実際はないから、自重せずにやりたいことをやる。」(←会場拍手)
米林さん「体育会系だったけど、勉強会とかに参加してみて、高井さんみたいな人に会って人生変わった。」
弾さん「苦労を買ってでもするべきって言うけど、苦労は買うんじゃなくて降って来るもの。」

ここで山崎さんが質問「こういう考えをしているエンジニアはダメだってのは?」
高井さん「やりたいんだけどねーって言うけどやらない人。やればいいじゃん!タダだし!」
井上さん「出来ない理由を考える人がダメ。まずやってみる。手を動かせない人はダメ。」
米林さん「非エンジニアを下に見る人」
弾さん「失敗しない人を評価するエンジニア。」

前で見ていたよしおかさんからの質問「失敗談とかありますか?」
弾さん「失敗を成功に変えられれば成功なので、失敗したことはありません!!」
山崎さん「色んな失敗があります。~失敗談略~ でも、それらをいかに復旧させるかが大事でそれから力が出てくるもの。あとはどれだけ失敗がバレる範囲を減らすかw一分一秒早く自分のミスをとめるかが大事だと思います。」

エンジニアの評価のされ方についての質問
米林さん「何で良いコード書いてるのに給料が上がらないんだとだけ思っている人は交渉が出来てなかったり、自分の価値を見極められていない人だから、僕はお金に対してちゃんと考えられる人を評価しています。」
閑歳さん「上司がいくら稼がないとダメだって教えてくれるときがあった。各人のコストを言ってきて、自分達の給料とそれを比較させて頑張らせる。」

井上さんからの質問「この金銭感覚は身につけておけというものは?」
高井さん「家族のことを考えること。ローンは年収×5年で組めるからつまりこれくらい貰わないと払えないじゃん!とか逆算出来るようにしたほうがいい。」

会場から「気分が落ちたときに上げる方法」
弾さん「どこまで落ちても大丈夫なようになる!」(M体質になるということ?)
米林さん「自分を理解してくれる友達と話す」
井上さん「同じ志をもって会社に入った同期は凄く大事。」
閑歳さん「3年半に1度落ちる時期がある。時期が分かってきたからそれに備えて長期戦で治す。」
高井さん「今までやってきたことを振り返ってみる」
山崎さん「凄く辛かったことを思い出して、今と比べる」

会場から「エンジニアとしてモチベーションをキープするには?」
山崎さん「喜ばれること」
高井さん「自分のやりたいようにやるわがままさをたまには出したほうが良い」
弾さん「常にモチベーションが高いからどうやったら低くなるのか教えて欲しい!!」
井上さん「自分が作ったものが良い反応をもらえる」
米林さん「米林に頼んでよかったと、名指しで喜ばれる」



最後に締めとして「エンジニアの未来に一言」ホワイトボードにそれぞれが書いてくれました。

高井さん「好きこそものの上手なれ。」
コメント:好きなことを見つけることが大事だと思います。

山崎さん「一回切りだし、必死に頑張りましょう。そしたらなんとかなるし。」
コメント:一言じゃないんですけど、上手く行くときって大体必死にやっている。がむしゃらに頑張って日本を良くしていきましょう!

閑歳さん「先が見えないことを楽しむ」
コメント:キャリアパスとか考えても、結局分からなかったりするし、自分の理想を追い求めてそのギャップを感じて凹むより、自分の好きなことを先が見えないのを楽しみながらやるって言うのが大切。

井上さん「自重しるwwwをめざす。」
コメント:自重しろっていうのは褒め言葉だと思っている。やりすぎくらいのことを恐れずに自分のポテンシャルを出し切る。

米林さん「愛札」(あいさつ)
コメント:漢字は違うんですけど、まずは挨拶できることが大事。愛というのは恋人、家族を大切にすること。札というのはお金。自分の価値をちゃんと理解すること。

弾さん「Make & Make sense」
コメント:みんな「好きなこと」をって言うけど、「嫌い」を好きになること、分からないことも、とにかくやってみよう、作ってみようということから始めることが大切。





今回のイベントに参加できて感じ、変わらなければいけないということを最後に自分向けにメモします。

  • 「やって後悔より、やらずに後悔の精神を忘れない。」

  • ビビるより先に、やらないで後悔することの愚かさを思い出す。
    次回何かしらの勉強会では必ず質問するぞ!!

  • 「やりたいと思ったらやれ!」

  • 高井さんや井上さんに言われて今までの自分が恥ずかしくなった…orz
    やりたいことがあったらとにかくやれ!!試したい技術があったらとにかく使ってみろ!!楽しめ!!!

  • 「自分を必死な環境に置いて成長しろ」

  • 最近教授にも言われた。『一時期の必死さが最近は見られない』と。
    よし、研究で使うシステムを今月中に作る!



    そして最後に、モデレーターの馮 富久さんからこのイベントを紹介していただけたことを大変うれしく思います。
    本当に参加できて良かったです。ありがとうございました。


    告知:今日発売のWeb Site Expart(技術評論社)に以前mixi OpenID contestで優勝チームに参加したときのインタビュー記事が載りました。ちょっとだけですが、僕も喋ってますw初雑誌顔出しデビュー見てください!!



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    4 件のコメント:

    dankogai さんのコメント...

    >弾さん「失敗した人でも昇格させちゃう人は最低。」
    これ、逆です。
    http://d.hatena.ne.jp/happs/20090523/1243090801
    >できないエンジニア
    >失敗しない人を評価するエンジニア
    Dan the Man to Err

    紫竹佑騎 さんのコメント...

    コメントありがとうございます!
    失敗しない人を評価するですか…確かにあの時は何を言っているのか混乱してメモした気がします。

    ご訂正ありがとうございます。
    さっそく訂正させて頂きます。

    えがちゃんぺ さんのコメント...

    えがいといってくれてたのがうれしいw

    紫竹佑騎 さんのコメント...

    >えがちゃん
    読んでくれてありがとw
    よかったねw