2008-11-08

多事争論 ~この国のガン~

筑紫哲也NEWS23の筑紫さんが先日亡くなった。

私もずっとこのニュースを見てきた。
このニュースで一番特徴的なのは「多事争論」というコーナー。
筑紫さんはこのコーナーを通じて、日本への問題提起をずっとしてきている。

多事争論は以下のサイトに動画でまとめてある。
http://www.tbs.co.jp/news23/old/onair/taji/souron08.html
(月別リストというところから過去数年分も見れる)

そして昨日のNEWS23を見て、筑紫さんはWEB上でまだ多事争論を発していたということを知った。

WEB多事争論

その中でも最後の1つ。
今年の8月に収録された筑紫さんの多事争論が、今の日本について、とても分かりやすく、実に本質的な問題提起をしてくれている。


「この国の問題だって、問題ははっきりしている。ある意味では単純である。だからやれることは簡単かというとそうではない。しかし「問題はここにあるんだ。」ということはまずははっきりしないと何事も始まらない。その上でそれにむかって戦うのか、あるいはそれに負けるのか。そこが私達に迫られている選択肢だろうと思います。」



具体的な問題提起は以下の通り。

政治というのは古典的には、「世代の間でパイを奪い合う」ということ。
この国のどの世代にどのくらいのお金を使うのか?
その配分の争いが政治だといわれているそうです。

私達の国のおかしさといえるのが、「お金が高齢者世代にも、若い世代にもどちらにも行っていない」ということ。


先進国では教育費にGDPの5%を使っているのに、日本では3.3%しか使っていない。
他に資源が無く、教育しかとりえが無いくせに使われていない。

高齢者に関しては保険を別にしようとしている。
先進国の中で日本は医療費をきちんと使っていないという国となっている。

「未来にも投資して無い、過去にも投資して無い。」
道路に毎年59兆円使い続けたり、変なところにお金が使われている。


生きていくために使われていく栄養やエネルギーがガンに吸い取られていくように、この国はガンにかかっていると言える。
問題は単純だ。しかし、ガンはそう簡単には治らない。


医療・福祉、教育の問題が大きな社会問題になっている。
自分達に出来ることは何か。

私も2年後には社会に出る。
社会を知った上で、どんな職に就くべきか、もう一度よく考えてみようと思う。

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